【HUNTER×HUNTER】ピトーVSネテロ会長、勝敗を分ける大きな要素とは…!
2022年5月8日
『HUNTER×HUNTER』ネテロ会長とピトーはどっちが強い? 勝敗を分ける大きな要素
『HUNTER×HUNTER』のネテロ会長といえば、今のところ作中トップクラスの実力をもつキャラクター。そんな彼とよく比較されるのが、「キメラアント編」に登場する敵キャラ・ネフェルピトーだ。作中では一瞬交わっただけの2人だが、もし正面から戦闘していたらどっちが勝利していたのだろうか?
会長も恐れるピトーの恐るべき実力
作中では、幾度かピトーとネテロの戦闘力を比べるようなシーンがあった。たとえば20巻に収録された第201話『再開』では、ピトーを遠目に眺めるネテロが「うーむ、まずいのぉ。あいつ、わしより強くねー?」という言葉を発している。
また、21巻の第215話『遺言』では、ネテロのオーラを見たコルトが「おそらく王に触れることさえできないだろう。その前に殺される、直属護衛軍の誰かにな」と評価。“人類最強”ですら格下扱いされるピトーの力に、絶望する読者も多かったのではないだろうか。
しかしネット上では、むしろ反対の意見が目立っている印象。《ネテロ少なくともピトーよりは強いよね》《百式観音には勝てんやろ》《王ですらコムギと遊んでなければ百式破れなかった》などと、ネテロの勝利を信じて疑わない人が多いようだ。
実際に戦った際の勝敗は…
あらためて考察するなら、ネテロが“パワーアップ”していることに注意すべきだろう。コルトに格下扱いされた後、ネテロは山に篭り、ひたすら精神統一の修業を行っていた。そもそもネテロは「ハンター協会」会長であるがゆえに、自ら全力で戦う機会は少なくなっていたはず。コルトは、全力からかけ離れた状態を見ていたに過ぎないのだ。
少なからず実力を取り戻したネテロが、メルエム相手に善戦したことは周知の通り。念能力「百式観音」によって、ノーダメージのまま何百何千とメルエムに攻撃を加えていた。そこでメルエムがネテロを追い詰めることができたのは、事前にコムギとの軍戯で「相手の手を読む」訓練を積んでいたため。逆にピトーがそうした経験を積んでいない以上、まともに戦うことは難しいだろう。
ではネテロがピトーに対して、“自分より強い”と言っていたセリフは何だったのか。ここで気を付けるべきは、「HUNTER×HUNTER」においては単純な戦闘能力が勝敗に直結しない点だ。モラウのセリフにも「勝敗なんて揺蕩(たゆた)っていて当然」とあるように、念能力者の戦いには戦略や相性なども深く絡んでいる。
キメラアント独特の戦闘能力が備わっているピトーは、「オーラの総量」と「身体能力」においてネテロを凌駕していただろう。しかしネテロの戦闘技術は、メルエムが「まさに個の極地」と驚嘆するほどに研ぎ澄まされており、生まれたばかりのピトーでは太刀打ちできないものと思われる。
ただ、いずれも「HUNTER×HUNTER」ファンに愛される強者であることは間違いない。次はどんな猛者が作品を盛り上げてくれるのか、連載再開を待ちたいところだ。