【為替相場】パウエルFRB議長の発言により大幅利上げ期待に冷や水 ドル円は137円付近での推移 米市場引け後に米債利回り低下 日経平均は円安恩恵もあり高い 原油、金低調
2023年03月09日09時23分取得:
やる夫今日のポイント:
パウエルFRB議長の2日目発言では加熱した50bp利上げ期待に冷や水を浴びせる内容
→内容は以下の記事にて
【相場】パウエルFRB議長は3月のFOMCでの大幅利上げも除外せず ただし利上げ幅は決定していないとの発表で一時136円台半ば ADP、JOLTは強くインフレは継続しそうな雰囲気
・利上げペースについて何も決定していない。(強調していたのでこちらに反応か)・FRBは求人件数とCPI、PPI,雇用統計に注目。・議会は債務上限を引き上げる必要と繰り返す。・もしデフォルトになったとしても、FRBが経済を守ってくれるとは誰も思わない。・中国経済の再開加速は供給問題の緩和に寄与。・FRBは金融政策のタイムラグをよく認識。・利上げのペースを遅くすることで、タイムラグの評価が可能。・今年の指標はより高いターミナルレートを示唆していると再言及。
→ただし3月FOMCでの50bp利上げ期待は78%となっており、ほぼ確実視されつつある状況
→https://www.cmegroup.com/ja/markets/interest-rates/cme-fedwatch-tool.html
ベージュブック
・年初の経済活動は全般に小幅に上向いた。・米労働市場は依然として堅調。・インフレ圧力は広範囲に広がっている。・多くの地区で商品価格の上昇は緩やかになっている。
カナダ中銀
→BOCは金利を据え置き、一旦様子見へ
BOC声明は以下の通り・経済における「過剰需要」への言及を削除。
・インフレ抑制のために必要なら、再利上げを行う用意。・労働市場は非常にタイト。・インフレは緩和しているがまだ高い。・ドル高への言及を削除。・最新の経済指標は予想と一致。
明日日銀金融政策決定会合、米雇用統計
→本日もパーFRB副議長の発言ありでイベント目白押し
→日銀の緩和政策がどうなるかに関しては恐らく緩和継続、ただし修正懸念もくすぶる
→日銀会合注目点:黒田総裁最後の会合、緩和継続へ-くすぶる修正観測
EIA在庫統計は減少も利上げ期待により原油価格下落
特に重要なイベントは赤字で表示
08時50分 日)第四四半期GDP
10時30分 中)2月CPI、2月PPI
18時00分 阿)第四四半期経常収支
24時00分 米)パーFRB副議長発言(投票権あり)
22時30分 米)失業保険
27時00分 米)30年債入札
27時30分 加)ロジャースBOC上級副総裁発言
30時30分 NZ)製造業PMI
おはようございますお。
8日は過熱していたドル買いの動きにパウエルFRB議長が冷や水を浴びせるような状況でドル高は一旦落ち着いた動きに。
現在は1ドル137円付近での動きとなっているお。
特に強調していた点は「まだ利上げ幅は決まっていない」という点。
こちらを懸念してドル円は一旦136.4円台をつけたお。
ただし3月のFOMCの利上げ期待は既に80%付近となっており、米雇用統計、CPIなどに問題がなければ3月は50bp利上げが来るのではと思われるお。(といってもデータ次第なので過度に期待すると裏切られる可能性もあるけれど)
BOCは一旦利上げを停止。
再利上げの可能性を示唆しつつも様子見状態に入ったようだお。
まだインフレはかなり高い状態だと思うけれど、金利の引上げすぎを警戒している雰囲気だお。
明日は日銀金融政策決定会合に米雇用統計だお。
どちらも非常に注目度の高いイベントなので要注意。
事前リークの報道はまだないけれど、YCCサプライズ修正の可能性も囁かれているお。
参考ソース:YCCサプライズ修正に身構える市場、「長期金利1%」巡り見方交錯